夏休みプログラム建築あそび2026
企業等の活力を活かした小学生の預かり機能構築モデル事業
こども家庭庁が実施する「企業等の活力を活かした小学生の預かり機能構築モデル事業」。
この事業は、放課後児童クラブ(学童保育)の待機児童解消や、
小学生の多様な居場所づくりに向けて、民間企業やNPOなどが持つ人材・場所・ノウハウなどの地域資源を活用し、
新たな預かり機能の可能性を検証する取り組みです。
今回、当法人はこの事業の運営企画・ディレクションを担当し、夏休み期間中の小学生の預かりを実施しました。
「預かる」だけではなく、「過ごしたくなる居場所」を
今回のプログラムでは、建築をテーマにした「建築あそび」を軸に、子どもたちが自分で考え、つくり、
友達や大学生スタッフと学び合う時間をつくりました。
講師を務めてくださったのは、株式会社アイデアをのさわほ先生。
保育士資格を持つ建築家という専門性を活かし、木の積み木などを使いながら、
子どもたちが建築や空間について楽しみながら学べるプログラムを実施しました。
夏休み前半は「交遊舎」を会場に、小学4~6年生を対象として10日間。
後半は「フリースクールBASE」を会場に、小学1~6年生を対象として10日間。
それぞれの場所の特徴や、子どもたちの年齢に合わせながら活動を行いました。
「建築を学ぶ」という目的だけではなく、子どもたち同士、
そして大学生スタッフとの関わりの中で生まれる、
創造や対話の学び合いも、この取り組みの大きな価値のひとつだったと感じています。
大学生が「お兄ちゃん・お姉ちゃん」に
今回の特徴として、運営スタッフの多くを大学生が担いました。
子どもたちにとっては、学校の先生や保護者とはまた違う、少し年上のお兄ちゃん・お姉ちゃんと過ごす時間。
一緒に遊んだり、つくったり、話したりする中で、自然な世代間交流も生まれました。
一方で、大学生にとっても、子どもたちと関わりながら「子どもが安心して過ごせる環境とは何か」を
考える機会になったのではないかと思います。
「習い事」ではなく、「預かりの場」として
今回、私たちが特に大切にしたのは、これが「夏休みの講座」ではなく、
子どもたちが一日を過ごすための「預かりの場」であることです。
子どもたちの居場所が少しずつ減っている中で、預かりの時間すべてをプログラムで埋めるのではなく、
始まりの時間や終わりの時間には、
宿題をする、ボードゲームで遊ぶ、友達と話す、自分で好きなことをする
など、子ども自身が過ごし方を選べる時間も大切にしました。
スマートフォンについても、調べ物など必要な場合は利用できる一方、
自由時間はできるだけアナログな遊びを楽しめるようにしました。
「何をするか」だけではなく、
「何もしなくても安心していられること」も居場所には必要です。
地域の中で、持続可能な「預かり」を考える
このモデル事業では、検討委員会も設置されており、
有識者のみなさまからアドバイスをいただきながら事業を進めています。
また、保護者や参加者のみなさまにもアンケートにご協力いただきました。
今回の取り組みを一度きりの夏休み事業で終わらせるのではなく、
地域の中で、どのような預かりの形が持続可能なのか。
子どもたちにとって、どのような環境を大切にしていく必要があるのか。
企業やNPO、大学、地域の施設などが、それぞれの資源を持ち寄ることで何ができるのか。
参加者のみなさんの声や実践をもとに、これからも考えていきたいと思っています。
来年度以降についても、地域のニーズを踏まえながら、行政だけでも、民間だけでもない、
地域のさまざまな主体が一緒につくる小学生の居場所・預かりのあり方を検討していけたらと思います。
今回の取り組みが、子どもたちの夏休みを支えるだけでなく、
地域にある「人・場所・専門性」をつなぎ、新しい子育て支援の仕組みを考えるきっかけになれば嬉しいです。
7月27日から8月7日 交遊舎










8月18日から8月29日 フリースクールBASE











